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NJM386(LM386)ステレオアンプを作りました

電子マスカットさん のところの掲示板で, LM386アンプの質問が出ました.やりとりをいろいろ読んでいるうちに, 自分でも実際に作って経験してみたくなりました.EX-150でもNT-55でも採用されているLM386ですが, データシートや人の回路設計を頼りにして自分で定数を決めてみて,どれくらいのものが作れるのか, ちょっとやってみようと思ったしだいです.

実際に使用したのは LM386 の互換品である,新日本無線の NJM386 です.低ノイズタイプの NJM386B と いうのが世の中には存在するらしいのですが,残念ながら入手できませんでした. LM386 のデータシートはこちら. NJM386のデータシートはこちら

作ってみての感想を先に述べると,「あなどりがたし386」です.スピーカがまともならかなり いい音がします.歪のないところで使おうとすると出力はまるで足りませんが.

こんな感じにできました.

電源は9Vのアダプタから,東芝のTA7805Fを使って5Vを作っています.

裏からみました.グランド部に銅箔テープを使っています.

アンプ部を拡大.手前のソケットが入力.音量調整にドライバーが必要(笑).

裏からみました.半田付けばっちい.銅箔テープは,はさみやカッターで切って 貼り付けてるんですが,すげえ手間.気をつけないと部品の取り付け強度も下がってしまいます. あーやっぱりプリント基板作るべきかなー.

かわいいスピーカでしょ.千石電商の地下でたしか150円ぐらい.「FE200 8Ω 0.5W」と 刻印あり.でググッてみたら,カタログあるじゃないの.びっくり. これでぱかぱか鳴るので調子に乗って...

まじめなオーディオ用スピーカにつないでみました.FostexのFE107 というスピーカです.(いまはFE107Eという型番になっています.) これがびっくり,けっこう大きくてばっちりいい音するんだな.まいった.えらいぞ386. CDのライン出力からRCA-ステレオピンジャックケーブルを介してアンプに入れています.

がんばっているアンプ君です.ICのすぐ脇にあるジャンパーがうわさのバスブーストです. バスブーストといっても,低音が大きくなる,というよりも,高域をカットした感じ. もとの音量を得るにはボリュームを上げないといけません.するととたんにひずんできます. まあしょうがないよね.ふつうのラウドネス機能を求めるなら,まともなトーンコントロール 回路をつけたほうがきっといいです.

回路図です.以下は回路設計に対する私の解釈.無保証です.疑ってかかってく ださいね.
まず2.2μFで直流分をカットし,10kΩVRで入力調整を行ないます. (アンプ入力のDC電圧決定の意味もあります.)
1KΩと330pFはLPF(Low Pass Filter)であり,可聴周波数を超える成分をカットして発振を予防します. (こりんとさんのページを参考に定数を決めました.)
220μFと0.1μFは,ICから出る余計な成分を外に漏らさない,かつ外 から電源にのってくるAC成分をカットする意味をもつパスコンです.
10kΩと0.033μFは,高域をより多く負帰還で返すことで実現されているバスブースト.これはデータシートのとおりです.
10Ωと0.047μFは,データシートには発振止めとして入れることが推奨されています. 私なりの解釈はこうです.ええと,スピーカはコイルだから, 周波数が高くなるほどリアクタンスが高くなり,可聴周波数を超える成分は流れにくい,と. そこで,可聴周波数を超える成分が増幅されて出力にでてきたときにここを 流れるようにすることによって発振を止める役割がある,もし逆にこれがないと,行き場を失ったよけいな 信号が電源などを伝って入力に回り込んで発振,というおそれがある.
最後の220μFは,ICの出力からのDC漏れをカットする役割です.

部品配置図と配線図です.通勤電車の中で書きました(爆).

部品配置図です.

配線図です.

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