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Kid Inventor

新作の電子回路玩具でわたしの注目株は,米国 SHINEt 社の玩具,Kid Inventor(少年発明家,かな?)です. スナップでパチンパチンとパーツをつないでいく,というアイデアは,ありそうでなかったんじゃないでしょうか. 久しぶりに寄った秋葉原で見かけて,とても気になっています.(2002-10)

で,お金がないのに思わず買ってしまいました.かみさんの視線が冷た痛い :-) ちょっと遊んでみた印象では, アイデアはとても面白く,将来性は十分, でもまだ細かい部分に詰めの余地があるなあ,という印象です. こういう詰めは日本の会社が得意そう.(2002-10-15)

うーん,アイデア抜群,作りは甘甘,という構造がはっきりしてきました. 細部の甘さがどうも気になります.うまく動かない実験とか,マニュアルの間違いとか... こら,ちゃんと根性入れて作っとるんかい,玩具や思てなめとったらあかんでえ... あかん,怖いおっちゃんモードになってしもうた :-) (2002-12-08)

調べたこと

アメリカの本家Webサイトでは,それぞれ Basic kit と Advanced kit と 呼ばれていて,$59.95 および $45.95 で買うことができるようです.(2002-10-09現在) 1ドル120円として 約7,200円と5,520円という感覚です.

2002東京おもちゃショーで(株)のもとがこの玩具を紹介していたようです. なぜか“キッズインベンター”と,kid を複数形にしたカナ表記になっています. AセットとBセットがあります. (2002-10-09現在,google で“キッズインベンター”を検索した結果から.) ただし,のもとのWebサイトには直接この情報はありませんでした. (2002-10-09現在)

楽天市場のツクモのロボコンマガジン館では, それぞれ 8,200円と6,400円となっていました(2002-10-09現在).まあこんなもんでしょうか.

トライシンクという会社が キッズインベンターの通販のページ を作っています.価格設定はツクモのロボコンマガジン館と同じく それぞれ 8,200円と6,400円でした(2002-10-21現在).他にもいろいろなキットを 扱っているようです.個人的には真空管ラジオキットとか真空管アンプキットに心揺れます(笑).

OEM商品か?

イギリスのJohn Adams という会社で,"Plug & Play Electronics" という商品名で,Kid inventor と同等の商品を 扱っています.商品構成まで共通かどうかはわかりません. Plug & Play Electronics 1Plug & Play Electronics 2 の2つがあります.(2002-10-09現在)

アメリカの ELENCO 社で,"ELECTRONIC SNAP CIRCUITS" という商品名で,Kid inventor と同等の商品を扱っています.FUNOLOGY と銘打たれた ELENCO 社の科学教材キットシリーズ のひとつです.商品構成まで共通かどうかはわかりません.SC-100 と SC-300 の2つがあります.(2002-10-09現在)

パーツのデザインをよくみると,John Adams と ELENCO のものは,パーツデザインが共通しており,SHINEt のものとは若干違っています.さてさて...(2002-10-20)

買っちゃった...

2002-10-12 さっそく買っちゃいました.当日の価格はこんなようす.

店名Aセット価格Bセット価格
若松通商(ラジオ会館4F)7,380円5,760円
マルツパーツ館7,380円6,180円
ツクモロボコンマガジン館8,200円(なし)
ツクモは通販価格といっしょだった.そりゃないなー.Aセットは,マルツパーツ館では残り1,若松では残り2 の状態でした.ツクモにはまだ5,6個ありました. 結局若松で買いました.ツクモとは約1,000円違うからはこれは大きい.

箱の表裏はこんな感じです.ハンドルがついてます. 国内発売元ののもとさんのシールが貼ってありました.

箱を開けたところ.日本語マニュアルがついていました.これは予定外に うれしい.

オリジナルの英語マニュアル(左)と日本語マニュアル(右). 日本語マニュアルの奥付をみると,のもとさんが加えたもののようです.

電子パーツはこんな感じでおさまっています.いちいちかたづける癖を つければ,パーツをなくさないのでいいですね.マニュアルには,どの部品を どこへかたづけるかが書いてあります.うーん,もう一工夫して, ケース側に部品のID番号を書くといいんじゃないかな?

部品を組み付けるブレッドボード.スナップをつけるためのぽちがついています.

パーツ群その1.配線のためのパーツです.いろいろな長さがあります. 裏の様子もわかるように,いくつかはひっくりかえしてあります. 各パーツにID番号が振ってあるのが見えますか?ここでは番号(1)から(6)までの部品が見えています. 一番上の段の番号(1)の部品が面白いですね.これはパーツの層(layer)を調整するために必要なのです.

パーツ群その2.ID番号の(11)から(20)まで.左上から下に,圧電素子(ブザー),水滴センサー, リードスイッチ(磁石でOn/Off), キースイッチ,スライドスイッチ.右上から下に,受光素子,発光ダイオード(赤), 電球(2.5V),電子ボックス×2(単三2個,3V),スピーカ.

パーツ群その3.ID番号の(21)から(29)までと,(50)から(54)まで. 左上から下に,メロディIC,警報音IC,戦闘音IC,モータ&ファン, アンテナコイル.中上から下に,発光ダイオード(緑), 電球(6V),マイク,オペアンプ.右上から下に,高周波アンプIC,PNPトランジスタ, NPNトランジスタ,可変抵抗,バリコン.

パーツ群その4.ID番号の(30)から(34)までと,(40)から(44)まで. 左側が抵抗.上から下に,100Ω,1KΩ,5.1KΩ,10KΩ,100KΩ. 右側がコンデンサ.上から下に,0.002μF, 0.1μF,10μF,100μF,470μF.

とりあえず遊んでみる

とりあえず遊んでみました.写真は,メロディICの音をAMで飛ばす 回路です.スイッチを入れるとLEDが光って,そばのラジオから音がでます. うー,これで発振回路になっちゃうのかー,しかもAM変調かかって. メロディICがブラックボックスなので,何でこれでうまくいくのか,どうも釈然としません.(2002-10-14) この回路は,本来スピーカが入る場所をLEDと共振回路で置き換えた構造になっています.学研電子ブロックの回路例などを 見ると,アンプの負荷抵抗の部分にLC共振回路を入れたコレクタ同調という形でワイヤレスマイクを実現しているので, メロディICが音源+アンプという構造になっているとすれば,この回路でAM変調された電波が飛ぶ,ということのようです. これはしかし,LC共振回路の両端の電圧が変わって変調がかかる,という理解でいいんでしょうか.とすると,一般のベース変調とか コレクタ変調みたいに,バイアスをうまくかけて云々,というのとは違う理屈の変調方法ということでしょうか. あと,LED は何か積極的な働きをしているのか?ふー,何を調べたらわかるのかな...(2002-12-08)

パーツをスナップでつなぎ合わせていくので,いくつかのパーツの層(layer)が できます.たとえば,アンテナコイルと,バリコン・発光ダイオードを接続している部分を見ると, アンテナコイルとバリコンが第1層,発光ダイオードが第2層,番号(2)の配線パーツが第3層に なっています.層を合わせるために,アンテナコイルの上に番号(1)の部品をはめているところ(見えるかな?)が注目点です.

マニュアルでは,パーツのID番号と層の番号を組にして,配線が 支持されます.たとえば上の例で,一番下の配線パーツの配置は, (4)[1],(2)[2],(3)[1] のように表わされます.(マニュアルでは,丸括弧は白四角中 に黒文字で,角括弧は黒四角中に白文字で表記されています.) 慣れるまではやや難しく感じます.(2002-10-14)

上のパーツ箱から必要なパーツだけを出して組み立て,終わったらパーツ箱に きちんと戻す,というふうな癖をつければ,いろいろな回路をかなりすばやく 試すことができます.やっぱり電子回路玩具はパーツ箱をうまく設定して ほしいですね.(2002-10-14)

気がついたこと

警報音ICに関するメモ

[この欄の記述は,お手元に英語マニュアルがないとわからないだろうと思いますが,ご容赦ください.]

回路43がうまく動作しないので,いろいろやってみました.指定どおりに回路を組んで みると,鳴ったり鳴らなかったりします.

サイレン音など,これ以外の音を鳴らす回路では,C-D 間[補足:マニュアルに記載された接続ポイントのこと]が結線 されているのに,この回路だけは C-D 間を開放して,A-B 間を結線せよとあります.ちなみにA,C 端子は電池の+3Vに つながっています.B,D 端子は警報音ICの端子です.

観察していると,どうも2つの場合にわかれるようでした.

AB間にスイッチを入れて入切を繰り返すと,微妙にチャタリングが起きるときに運良く鳴り始めることがあります. では抵抗を入れてみたらどうかと思い,部品番号(53)の可変抵抗をAB間に入れてみました.すると,ある程度 抵抗がある場合,安定してなり続けることがわかりました.

それで,キットに付属の固定抵抗で A-B 間を結線したところ,10KΩ(部品番号(33))でつなげば安定して 鳴らせることがわかりました.ただし音は小さくなります.5.1KΩは鳴りはじめますが止まってしまいます. またそれ以外の抵抗では鳴りませんでした.

なお,抵抗の代わりに,発光ダイオード(部品番号(17(赤),(26)(緑))を使っても鳴らすことができました.

以上の結果を総合すると,B端子に 3V を直接与えると安定して鳴らず,抵抗や発光ダイオードで電圧を下げてやれば 安定して鳴る,ということになります.

A-B 間に受光素子(部品番号(16))を入れると,適当な明るさのところで音が鳴ります.明るすぎても暗すぎても だめなのがおもしろいです.

同じICの同じ音を使った,回路43以外の動作については,まだ未確認です.負荷などによっても影響を 受けるかもしれないので,A-B 間を短絡してうまくいく場合もあるのでしょう.また,別の回路では ICに+6V をかけている場合もありますが,この場合も未確認です.(ここまで 2002-10-19)

これからの予定

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